あのさ/じゃあ/やっぱりさ/あっそうだ
「You know what?」は相手の注意を引くための間投詞(句)で、意味合いは状況によって変わります。
● 何かを思いついたり思い出したりして「あのさ」「あっそうだ」
● 受けた情報や提案を考慮して「あのさ」「じゃあ」「やっぱりさ」
● 次の話題に移る「それじゃあ」
● 相手を褒める前、けなす前、説教する前のワンクッション「あのさ」「いいかい」
● 驚きの新情報を持ってきて「あのさ!」
などの使い道があります。
昔はあまり見聞きしなかったし、「what?」で終わるなんて何か謎が残る表現だと思っていましたが、NHK「英会話フィーリングリッシュ」で確か2023年、投野由紀夫先生の説明で「You know what’s on my mind?」の後半が省略されていると考えるといいと聞いて(記憶は曖昧ですが)、腑に落ちた気がしました。
「You know what? Never mind.」(あのさ……やっぱいいや/思いついたことを言おうとしてやめた)や「You know what? Why don’t we 〜」(あのさ、〜しない?)、「You know what? You’re right.」(やっぱり、君が正しい)はよく聞くパターンです。
捜査ドラマでは、初見でわからなかった痕跡を知らせる時や、監視カメラ映像などを見て何かに思い当たった時、ブチ切れた関係者が話をブチ切りたい時にも使われます。
ちなみに、「you know what」といえば2023年、阪神タイガースの「アレ」の訳語に読売や朝日が使っていて、なるほど言い得て妙だ、と話題になりました。ハイフンで繋ぐ表記(「you-know-what」、人物なら「you-know-who」)で名詞的用法であることがわかりやすくなります。