勾留
「custody」の意味には、(1)保護・管理、(2)勾留 があります。
日本の「勾留」は刑事施設に留置して身柄を拘束することで、対象も被疑者や被告人です。
アメリカでは留置場に入れるだけでなく、身柄を確保すると「in custody」となります。
Take him back into custody. (NCIS 4-4)
彼を(連れて行って)留置場に戻して。
Can we keep <人名> in custody until we figure this out? (S.W.A.T. 3-12)
これを解決するまで、<人名>を勾留しておけますか?
The suspect is in custody. He’s, uh, unconscious but breathing. Requires an ambulance. (The Rookie 1-9)
被疑者を確保しました。彼は意識がないですが呼吸はあります。救急車が必要です。
離婚して争う子供の養育権(監護権)にも「custody」が使われます。
You didn’t fight your wife for custody of your daughter. (Criminal Minds 1-12)
娘さんの親権を奥さんと争わなかったんですね。
一般人や証人が警察に保護される時もcustodyです。
日本では、証人など関係者を守るために、その人の自宅周辺を特に念入りに警察が巡回することがあるようですが、アメリカのドラマではよく保護留置(protective custody)が行われており、警察などの建物の中や、セーフハウス(秘密の家、隠れ家)や証人の自宅に警官を配備して24時間体制で守っています。
ドラマではしばしば、警官を出し抜いて証人が脱出したり、犯人などが警官を倒して証人を連れ去ったりします。「セーフハウス」はほとんどフラグかもしれません。
Liz: Yeah. The sweet, innocent kid any jury would believe.
Reddington: And you have him in protective custody?
Liz: Completely. Aram is overseeing his transport to a safehouse now. (The Blacklist 5-16)L: ええ。優しそうで純粋な、陪審員受けが良さそうな青年。
R: で、保護留置するんだね?
L: もちろん。アラムが付き添ってセーフハウスに移動しているところ。
長期にわたって危険が予測されるような時には、アメリカには証人保護プログラム(Witness Protection Program)があるので、証人が名前を変えて移住し、さまざまなデータベースから削除するようです。