犯人
「窃盗犯」「殺人犯」「放火犯」「誘拐犯」など、犯罪の種類が判明していれば、「thief / larcenist」「murderer / killer」「arsonist / incendiary」「kidnapper / abductor」のようになりますが、罪の内容を特定しないで大きく「犯人」というと「perpetrator」になります。
この語がよく出てくるドラマ「パーソン・オブ・インタレスト」は、コンピュータがはじき出した「被害者または加害者になる危険性が高い人物」のソーシャル・セキュリティ・ナンバーが捜査の端緒になるという設定です。
人物が特定されても、どんな事件がいつ起きるかわかりません。どういう犯罪かも番号だけではまったくわからないのです。
But victim or perpetrator, if your number’s up, we’ll find you. (Person of Interest 初期のイントロ)
だが、被害者だろうと加害者だろうと、番号が上がって来れば、我々は見つける。
「perpetrator」を略した「perp」もよく使われます。
Because I managed to slip one in the pocket of a perp while he was trying to choke the life out of me. (The Blacklist 7-8)
犯人の一人が私を絞め殺そうとしていた時に、奴のポケットに一つ忍び込ませておいたからだ。
If this was a robbery, our perp’s gonna want to cash in before the cops get wind of this, so I’ll call the local pawn shops…(Lucifer 1-11)
もしこれが強盗なら、犯人は警察が気づく前に換金したいはずだから、(私が)このあたりの質屋に電話して…
動詞の「perpetrate」は、「悪いことをする」。「perpetrate a crime」は「commit a crime」より少し硬い感じがします。
They have to sever a personal connection and see their victims as objects to perpetrate this level of torture. (Criminal Minds 4-9)
個人的なつながりを断ち切り、被害者を物体とみなさなければ、このようなレベルの拷問をすることはできない。
「perp walk」はマスコミの前で、犯人を建物から連れ出して車まで歩かせることです。メディアが群がるような状態はパレード(parade)に例えられます。
And I also know you, and all those cameras that you love so much, they’re all downstairs waiting for your perp walk. (Criminal Minds 9-2)
お前の(やった)ことはわかっているし、お前が大好きなマスコミのカメラがみんな、下でお前の逮捕を待っている。